SUGOI-ne1号をマルチして3年植えっぱなしの
チュウリップ。
SUGOI-neによる
     チュウリップ栽培


 チュウリップを作るとき、毎年球根を掘り、秋に新しい場所に植え付ける。
 しかしチュウリップの自生地の原種では、
 誰も球根を掘り上げることはない。
 同じ場所で生き続ける。
 これは何故なのか???

 写真は、SUGOI-neで植えっぱなしで作ったチューリップである。
 段々立派になって増殖してゆく。

 これは、チューリップあ「離層」を持たない葉の植物。
 初夏までの短時間の光合成で球根を肥らせ、
 葉は枯れ落ち葉となって同じ場所で朽ちる。
 これを材木腐朽菌が分解して、翌年の養分となる。
 枯れ落ち葉の炭素循環が、チューリップの自生地に存在するということである。

 この理由で、SUGOI-neで作ると、自生地と同じ炭素循環を再現出来るから、
 何年でも植えっぱなしでも出来ることになる。

 
  SUGOI-ne1号
  秋に1,2cm株上にマルチングする。


 こういう炭素循環を利用して
 水仙、ヒヤシンス、クロッカス、夏水仙、花ニラ、ステレンベルギア・・・・
 生きる球根植物である。
 こういう植物の共通する特徴として、葉に「離層」を持たない。
 そうすると、枯れ葉は風に吹き飛ばされることもなく、
 株元で材木腐朽菌から分解されることになる。
 こういう植物は、己の枯れ葉を他所に飛ばすようなモッタイナイことはしない。
 自給自足で養分、エネルギーを調達する。
 株の周囲に材木腐朽菌を飼育している。

 チュウリップの原産
地、自生地というのは・・・・植物にとって優しい場所ではない。
 球根というのは、炭素の凝縮したものである。
 炭酸ガスを光合成によって炭水化物の塊にしたもの。
 燃料と同じ。だから多くの球根植物が「水栽培」出来る。
 炭素を燃やして、そのエネルギーで花を開く。

 このことはバルブを具備しているランも同じ。
 木のように年輪を持たない植物では、種子に貯蔵したり、
 球根、バルブ、塊根に貯蔵して、翌年に備える。
 自然は優しくないからである。


 こういう備えの球根があるから、
 適地でないところでも球根を植えれば花は咲いてくれる。
 雪の降らない表日本にもチュウリップ公園は造れることになる。
 SUGOI-ne栽培では、表日本でもチューリップの植えっぱなし栽培が出来るかもしれない。
 水仙のように・・・・。

 チュウリップの原産地はの起源はトルコ、中央アジア。
 北緯40度、宇井清太の蘭園は北緯38度。
 中央アジアの夏は高温、乾燥。
 この気候に葉は耐えられない。
 だから休眠。
 地中は日本の梅雨のように多湿でないから・・・球根は腐らない。
 日本では多湿で腐るから掘りあげて通風の良い場所で乾燥させる。
 ニンニクもタマネギも。

 カトレアのワルケ。
 南米の自生地。
 しかし、この自生地は近年開墾されて牧場開発である。
 ということは、牧草が育つだけの湿度がある気候だということが出来る。
 チュウリップの自生地より過酷ではないということである。
 だからワルケはチューリップのように葉を全部無くすという進化をしなかった。
 チュウリップの休眠は完全休眠であるが、ワルケの休眠は偽休眠ということが出来る。
 葉があるということは、少なくとも蒸散作用をしているからである。
 少しは光合成もしているかもしれない。
 ワルケの葉は何年もバルブについている!
 夜間に温度較差がもたらす空中湿度、結露がある。
 こういう見方をすると、ラン栽培の乾燥というのは、
 カラカラの乾燥という意味ではない。
 だから着生して生きられる。
 ものすごい乾燥地なら、着生して生きられるわけはない。
 着生する木も育たない。
 着生する木があるということは、雨期にものすごい雨が降るという証明である。
 木の上に、枯れ落ち葉、コケの死骸の炭素循環が構築されている。
 だから、プロトコームが生きられる!

 SUGOI-ne栽培のチューリップが、梅雨、夏土壌の多湿でも、
 腐敗病が出るのか、でないのか。
 SUGOI-neの材木腐朽菌が勝ち組みになるなら、腐敗病が出ないのだが・・・。
 
 
 
 
 
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kouza sa72